出会い系のプロフィールって多少嘘を付いて登録している人が多いと思います。
名前はもちろん年齢、仕事内容、年収、婚姻履歴など
もし、トラブルに出くわした際に、相手を訴えたいと思ったものの、正確な個人情報がわからない場合がよくあります。
出会い系で出会って付き合って結構な時間が経っているのに、相手の個人情報の詳細を実はあまり知らないなんて人もいるぐらいです。
トラブル時、個人情報を出会い系は開示してくれるのかご存じですか?
個人情報開示請求できるのは、名誉棄損とプライバシーの侵害
出会い系でよくあるトラブルと言えば不倫!
これにつきると思います。
よく相談内容を見ていても以下のようなものが多いです。
・妻の不倫相手が出会い系サイトにいます。慰謝料を請求するために相手の個人情報を開示してもらいたいのですが、弁護士を通せば可能ですか?
・本人が不貞したと認めていますが、個人情報を弁護士照会で開示請求できますか?出会い系の規約には法律に則った請求であれば開示するとあります。
・相手が既婚者でした!騙されたので訴えたいです。
しかし残念ながら不倫では情報開示を請求することができません。
プロバイダ責任制限法では発信者情報開示請求できるのは、主に名誉棄損かプライバシーの侵害、または裁判所からの指示で捜査する場合に限られます。
つまり不倫では情報開示請求しても開示は拒否されるだけとなります。
損害賠償を請求したい場合
不倫で損害賠償請求するために、個人情報を取得するには、もはや本人に聞くしか手段はありません。
しかし、いったんトラブルになっているのならなおさら個人情報を教えてくれることはないと思います。
そのため、しっかりトラブルになる前に相手の個人情報を入手しておくことをおすすめします。
メールアドレス(相手のキャリアがわかるもの)や電話番号がわかる場合
運営サイトのプロバイダー以外にも、携帯会社に請求すれば情報開示してくれる場合があります。
その場合も以下の手順を踏む必要があります。
『訴訟の提起を弁護士へ依頼した上で、弁護士会照会により電話番号等から契約情報を照会する』
これにより情報開示できる可能性がありますが、プロバイダーと同様に100%ではありません。
また、情報開示請求もただではありません。
おおよそ開示請求だけで50万円ほど資金が必要になります。
結局のところ、プライバシーの侵害や名誉棄損以外の案件では、個人情報開示請求はみとめられません。
そのため、トラブルに巻き込まれた場合を想定し、出会った時に個人情報を取得しておくことをおすすめします。